猪ノ田温泉は、明治初期には皮膚病にとてもよく効く温泉として評判が高く、
医者に見放された病人が湯に入りに来るなど湯治場として賑わっていました。
源泉は強アルカリ性冷鉱泉。無色透明でかすかに硫黄臭があります。
源泉名を「絹の湯」と言い「美肌の湯」とも呼ばれ、その名の通り”絹”のようにやわらかで滑らかな肌ざわりの湯は、
今も皮膚病によいと名薬湯として、全国からアトピーなどでお悩みの方が湯治に訪れてくださいます。
風呂は、木の香漂う 内湯が男女各一つずつございます。
窓から自然豊かな景観を、ゆったりとお楽しみください。
なお、大風呂は男性・女性とも内風呂のみとなります。
また、立ち寄り入浴の営業もしております。
ご入浴後も大広間でお寛ぎいただけます。
猪ノ田温泉ストーリー
~先代館主が惚れ込んだ名湯 古湯を復活させ令和の世に~
〜猪田温泉♨️ストーリー〜
猪田温泉 絹の湯 久惠屋旅館は今年で創業37年。
この宿が建つまでのストーリーをちょこっとお話させていただきます。
先代館主は栃木県足利市で生まれ育ち、とても弁が立ちバイタリティあふれる人でした。
縁あって群馬県藤岡市で牛乳屋を始め、この地に移り住みます。
そしてこの猪田の湯を知ることとなります。
猪田温泉は"西上州最古の湯治場"として明治初期に栄え、お医者さまに見放された方が遠方からもみえていたと古い文献に残されています。
独特の硫黄臭がするため、その昔"卵湯"と呼ばれ親しまれていたそうです。
その当時、別の旅館が建っていましたが戦後なくなってしまいました。
それでも自然湧出の猪田の源泉は絶えることなく湧いていました。
それを聞いた先代館主が「そんないい湯があるなら復活させたい!」
その頃まだ舗装されていない山道をえっこらえっこらタンクに源泉を入れバイクに積み込み自宅で沸かして入っていたそうです。
そして当時の源泉権利を持つ方を調べて交渉し権利を譲り受け、周りの反対を押し切っておよそ10年の歳月をかけこの湯を復活させました。
とにかく情熱的な人で、一度決めたらやり遂げる!強い意志で男のロマンを成し遂げたのです。
生前の口癖は『仕事に惚れろ!地域に惚れろ!女房に惚れろ!』
そんな熱い想いを持って復活させた猪田の湯は今現在も皆さまに愛される湯として受け継がれています。